2019年08月23日
第4回訓練 その2
地獄の2日目 どうなるA232
皆んなが寝静まった深夜..24時
ゴソゴソするCP(指揮所)
そうみなさんもうお気づきでしょうか?
朝6時から訓練なんて嘘です笑
ここからは分遣隊長の記録と共にお楽しみください。
0100「訓練非常呼集!20分後すべての武器装具を携行し本部前集合!」新月で真っ暗の中警笛の音で隊員は起こされました。
素早く寝具に使っていたポンチョをリュックに取り付け示された時間には全員が準備完了しました。
主力が出発する少し前に本部付き衛生下士官の安全車が宿営地を出発しました。訓練間の安全確保と無線通信のため訓練部隊が移動するのに合わせて訓練部隊から見えない位置を安全車も先行するように移動します。安全車の任務は主力からの無線による状況報告受けと万が一怪我人が出た場合速やかに回収搬送することです。
安全車には現代の衛生資材が積まれています。正確な再現と同じくらい安全確保は重要と私達は考えています。
その後0430までの間破壊目標の近くまで25Kg前後のリュックを背負い、10Kgの梱包爆薬と16KgのM1919A6機関銃(機関部を破壊した実銃)を交代で持ち暗闇の藪の中を歩き続けます。今回の訓練に備えて各人が体力トレーニングをしていたこともあり疲労と眠気と戦いながらも誰一人欠けることなく歩くことが出来ました。
破壊目標に近づくとチームは拠点を設け偵察、警戒、食事に別れて行動します。
(行動拠点占領)
日が登る前に爆破、離脱という命令を受けているので全員が食事をとれるよう再現されたレーションをゆっくり眺めたりおしゃべりする暇もなく一気に流し込み逐次警戒を交代します。
偵察を終え爆破組は目標へ爆薬を設置に、主力は離脱経路の偵察と安全確保に別れます。
0500爆破成功の判定。作戦地域から速やかに離脱するため駆け足で目標から離れます。疲れた体に重いリュックが食い込みます。
森の中を一キロほど離脱したところで副隊長がプンジスティック(竹の杭で出来た仕掛け罠)を踏んで負傷してしまいます。
これはどのように対処するかを訓練、評価するための状況付与です。
衛生下士官が素早く近づき靴を脱がせ水筒の水で傷口を洗い包帯を巻き処置しました。
負傷者発生のためヘリで要請作戦地域から離脱することになりました。部隊はLZを占領、全周警戒を行い無線による誘導します。
残念ながら私達は本物のヘリを所有していないのでバンをヘリに見立て運用しています。一見おふざけに見えるかもしれませんが、緊急時のヘリによる離脱、疲労困憊の状況でヘリにより回収してもらえる安堵感の体験を今回はしたかったのです。回収され宿営地に戻る機内(車内)でのメンバーの表情を見るとこの試みは概ね成功したと思います。
何せ彼らは更に6時間以上藪の中を歩いて宿営地に帰ると信じていたのですから。
宿営地に戻ったのち隊員はシャワーを浴び着替えリフレッシュしたところで武器手入れを行いました。
私達の使う無稼働加工された実銃はすぐに錆びるので訓練後の手入れはは必須なのです。
武器の手入れを終え、使用しなかった弾薬等を返納し総合訓練は終わりました。その後、下士官は下士官でAARを行い、将校は訓練成果の評価、報告書の作成をします。初めての総合訓練でしたが大きな成果を納めることが出来たと思います。しかし、行動、再現の上で幾つもの問題点もあがり次回訓練での課題も見つかりました。私達は今回の体験を通じ再現している5thSFGpへの尊敬の念を一層持ってより正確な再現と行動を追求したいと思います。
A作戦分遣隊232 CO
第4回関連のレポートは以上になります。
我々は現在、合衆国陸軍特殊部隊群 A作戦分遣隊(グリーンベレー)の行動を訓練の"リエナクトメント"等を通して再現しています。
ベトナム戦争における合衆国陸軍SF群は CIDG計画、ギリシャ文字計画、SOG等多岐にわたる計画、作戦に従事していました。
しかしその根底にあるのは隊員の日々のたゆまない努力、訓練、強固な団結、規律心、高度な士気があったからだと思っています。
ですので、このような"自隊訓練"を行う機会を設けて自分たちの知識、技術を向上させ、当時のSF隊員が行った「任務」を再現した際に少しでも当時に近づく事が出来ればという思いでリエナクトメントを行なっています。
長くなりましたが最後まで読んで頂きありがとうございます。
今後ともよろしくお願いします。
ODA 232 XO 1Lt Miller
皆んなが寝静まった深夜..24時
ゴソゴソするCP(指揮所)
そうみなさんもうお気づきでしょうか?
朝6時から訓練なんて嘘です笑
ここからは分遣隊長の記録と共にお楽しみください。
0100「訓練非常呼集!20分後すべての武器装具を携行し本部前集合!」新月で真っ暗の中警笛の音で隊員は起こされました。
素早く寝具に使っていたポンチョをリュックに取り付け示された時間には全員が準備完了しました。
主力が出発する少し前に本部付き衛生下士官の安全車が宿営地を出発しました。訓練間の安全確保と無線通信のため訓練部隊が移動するのに合わせて訓練部隊から見えない位置を安全車も先行するように移動します。安全車の任務は主力からの無線による状況報告受けと万が一怪我人が出た場合速やかに回収搬送することです。
安全車には現代の衛生資材が積まれています。正確な再現と同じくらい安全確保は重要と私達は考えています。
その後0430までの間破壊目標の近くまで25Kg前後のリュックを背負い、10Kgの梱包爆薬と16KgのM1919A6機関銃(機関部を破壊した実銃)を交代で持ち暗闇の藪の中を歩き続けます。今回の訓練に備えて各人が体力トレーニングをしていたこともあり疲労と眠気と戦いながらも誰一人欠けることなく歩くことが出来ました。
破壊目標に近づくとチームは拠点を設け偵察、警戒、食事に別れて行動します。
(行動拠点占領)
日が登る前に爆破、離脱という命令を受けているので全員が食事をとれるよう再現されたレーションをゆっくり眺めたりおしゃべりする暇もなく一気に流し込み逐次警戒を交代します。
偵察を終え爆破組は目標へ爆薬を設置に、主力は離脱経路の偵察と安全確保に別れます。
0500爆破成功の判定。作戦地域から速やかに離脱するため駆け足で目標から離れます。疲れた体に重いリュックが食い込みます。
森の中を一キロほど離脱したところで副隊長がプンジスティック(竹の杭で出来た仕掛け罠)を踏んで負傷してしまいます。
これはどのように対処するかを訓練、評価するための状況付与です。
衛生下士官が素早く近づき靴を脱がせ水筒の水で傷口を洗い包帯を巻き処置しました。
負傷者発生のためヘリで要請作戦地域から離脱することになりました。部隊はLZを占領、全周警戒を行い無線による誘導します。
残念ながら私達は本物のヘリを所有していないのでバンをヘリに見立て運用しています。一見おふざけに見えるかもしれませんが、緊急時のヘリによる離脱、疲労困憊の状況でヘリにより回収してもらえる安堵感の体験を今回はしたかったのです。回収され宿営地に戻る機内(車内)でのメンバーの表情を見るとこの試みは概ね成功したと思います。
何せ彼らは更に6時間以上藪の中を歩いて宿営地に帰ると信じていたのですから。
宿営地に戻ったのち隊員はシャワーを浴び着替えリフレッシュしたところで武器手入れを行いました。
私達の使う無稼働加工された実銃はすぐに錆びるので訓練後の手入れはは必須なのです。
武器の手入れを終え、使用しなかった弾薬等を返納し総合訓練は終わりました。その後、下士官は下士官でAARを行い、将校は訓練成果の評価、報告書の作成をします。初めての総合訓練でしたが大きな成果を納めることが出来たと思います。しかし、行動、再現の上で幾つもの問題点もあがり次回訓練での課題も見つかりました。私達は今回の体験を通じ再現している5thSFGpへの尊敬の念を一層持ってより正確な再現と行動を追求したいと思います。
A作戦分遣隊232 CO
第4回関連のレポートは以上になります。
我々は現在、合衆国陸軍特殊部隊群 A作戦分遣隊(グリーンベレー)の行動を訓練の"リエナクトメント"等を通して再現しています。
ベトナム戦争における合衆国陸軍SF群は CIDG計画、ギリシャ文字計画、SOG等多岐にわたる計画、作戦に従事していました。
しかしその根底にあるのは隊員の日々のたゆまない努力、訓練、強固な団結、規律心、高度な士気があったからだと思っています。
ですので、このような"自隊訓練"を行う機会を設けて自分たちの知識、技術を向上させ、当時のSF隊員が行った「任務」を再現した際に少しでも当時に近づく事が出来ればという思いでリエナクトメントを行なっています。
長くなりましたが最後まで読んで頂きありがとうございます。
今後ともよろしくお願いします。
ODA 232 XO 1Lt Miller
Posted by ODA232 at 00:28│Comments(0)
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