2019年08月21日

第4回訓練 その1

第4回訓練
第4回訓練 その1





想定:1964年初頭 ベトナム中部高原

新任部隊長を迎えてのはじめての訓練!
そしてなにより今までの3〜4人などと違い
8人もいる事も私にとっては初めての経験です。
教育のため、群本部、衛生班より衛生下士官も支援参加して下さりました。

今回は2泊3日の訓練で
A232初の連続状況を想定しています。
教育内容は
科目:遊撃
細目:敵後方拠点への襲撃動作
精神徳目:不撓不屈
教官:本職

訓練部隊編成
CO(指揮官(隊長) 本職
XO(副指揮官(副隊長) 1Lt.MILLER
OP SGT(作戦下士官(先任) MSG.GHOUL
INTL SGT(情報下士官) SFC.STONE
MED Sp(衛生下士官) SFC.SHAW
Hw Wpne (重火器長) SSG.STEWART
RATLO Supv(通信主任) SP6.HOSCHAR

訓練内容
0930〜0940インスペクション
0940〜1040 潜入、襲撃、伏撃基礎
休憩10分間
1050〜1200 潜入、襲撃、伏撃基礎
休憩10分間
1200〜1300 休憩
1300〜1450 野外衛生
休憩10分間
1500〜1550想定付与(戦闘指導、予行)
休憩10分間
1600〜1800 訓練準備
1650〜1730 MM(CO.XO)
1800〜1830 隊容検査
休憩10分間
1840〜 1900 命令下達
1900〜2300 休憩(4時間)
1300〜1700(総復習)
爾後休務

前回の訓練で隊長は着任しているものの
インスペクションを含めて儀式を行うのは初の為、
全員に緊張が走ります。
宿営地域設営中の作戦下士官の「早くしろ」「遅れるな」の言葉からもそれが伝わります。

設営後、作戦下士官は素早く次の行動に移ります。
訓練開始時の点検"INSPECTION"に向けて下士官を指揮し、本番に間に合うよう時刻を設けて銃の位置、リュックサックの位置、寝具の位置等シェルターハーフ内の統制をを細かく指示します。各員の完了の報告と共に作戦下士官自らが点検を行い定刻に間に合うよう副指揮官に報告

副隊長は隊長に準備完了の報告します。

第4回訓練 その1


0930 作戦下士官の報告完了と共にインスペクションが開始されます。
第4回訓練 その1


点検を受ける情報下士官

インスペクションでは隊長が装備の点検と同時に各人の訓練間における目標、また各人の任務等を質問されます。
流石は下士官、全員が確たる目標を持ち堂々と返答していました。

緊張のインスペクションを終えたならば
続いてはまたしても緊張の隊長による施設巡視を行います。
様々な点検項目を元に
便所等の衛生施設、宿営地域、弾薬庫天幕の巡視をして指摘事項は全て訂正しました。

それらがおわって次に行ったのは訓練で使用する火器・弾薬等の武器物品、無線機・アンテナ等の通信機材、バンテージ・薬等の衛生資材の点検を隊長統制下で行います。
第4回訓練 その1


通信機材の点検及び訓練開始に伴い無線機を立ち上げる通信主任(このPRC10は全く動かない無線機だが彼はフィールドマニュアルに基づき校正等を含む立ち上げ動作を「空動作」で再演している)
第4回訓練 その1


彼の服装にも注目していただきたい。

第4回訓練 その1


点検を受けるべく衛生資材の配列を行う衛生コンビ

第4回訓練 その1


弾薬の員数点検を受ける重火器長と点検を行う隊長、副隊長
第4回訓練 その1


弾薬類は全て上級部隊へ請求し受領した
弾薬等交付書類の員数に基づいて行いました。

そして...

全ての点検が終了し、やっと訓練が始まります。
午前中の科目、潜入、襲撃、伏撃基礎
第4回訓練 その1


安全化及び警戒要領を演練中。
第4回訓練 その1


覚える事が盛りだくさんな爆破
第4回訓練 その1


土嚢ももう当たり前に作らなければならない...

爆破の訓練を終えたならば続いては
ブービートラップの設置を学びます。
ブービートラップは自衛障害として、また伏撃時の罠として使用します。
第4回訓練 その1


設置する場所、高さ、またその種類、特性について学び、それらをしっかりと筆記する隊員。
トラップを仕掛けるのは非常に柔軟性に富んだ思考が大切だ。
第4回訓練 その1


最後に自分たちで設置したトラップに引っかかってみる作戦下士官
彼曰く
「引っかかった瞬間は分からず、レバーが跳んだ後、足にトラップワイヤが絡まる感覚で気づいた」とのこと
しかし気付いた素振りをした時点で既に1〜2秒ほど経っていた。
またワイヤは足に絡まるので残り3秒で対処するのは難しいだろう。


昼からは衛生下士官の衛生教育を受けました。
第4回訓練 その1


様々なサイズのバンテージ、
その多岐にわたる特性や使用方法を学ぶ隊員
第4回訓練 その1


担架の使用方法
第4回訓練 その1


私を含めて皆が非常に感動していたのはこれ
衣類等を使用した応急担架の作成法、使用方法。
コレは担架がない場合、衣類等を組み合わせることで作れる担架で、戦地などで担架がない場合に用いられる。
見た目によらず頑丈で実用的でした。
また毛布などでも作る事が出来ます。

最後の衛生教育を終えて1日の教育を全て終了した我々は翌日の総合訓練である「遊撃訓練(破壊)」が早朝より行われる事もあり
夕方に命令下達、戦闘指導、戦闘予行を行い
各人への弾薬交付(もちろんダミーカート)
部隊装備火器の弾薬、爆破薬、糧食を交付しました。
第4回訓練 その1


弾薬は交付所を開設し各人列になり弾薬を受領しました。
第4回訓練 その1


弾薬を受領する隊員
第4回訓練 その1


弾薬を受領したならば自らも「発錆」「変形」等がないか入念に点検します。
第4回訓練 その1


火器の点検、手入れも念入りに♪(こういう時モデルガンはズルい笑)
第4回訓練 その1


嬉しそうな通信主任(彼はもう二度とこの頃には戻れないだろう)
第4回訓練 その1


最後に各人2食づつ糧食を受領して
最後にパッキングを点検して就寝!!
第4回訓練 その1


おやすみ〜

次回予告
君たちほんとにすぐ戦える?
試されるA232
そんなのきいてねーよ
波乱万丈地獄の2日目

乞うご期待

その2へ続く






Posted by ODA232 at 21:09│Comments(0)
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